2011年2月22日火曜日

対ゴミ屋敷戦の前夜

 今まで何度となく部屋の掃除を試みてきたが、そのすべてが敗北であったことは認めねばならないだろう。整理された部屋とは、あたかも自ら浄化機能を有しているがごとく、人間に汚れているということを罪悪と思わせるシステムであるはずなのだ。だが、僕の部屋ではそれが作用していない。いつもゴミ袋の山を築きあげて、疲れ果て、満足してしまう。そして一週間と経たずに再びゴミに埋れてしまう。
 何がいけなかったのかといえば、きちんとしたシステムを創り上げようという意志がなかったことだ。理想像がないから、ゴミが散らばることを容認してしまう。その場しのぎでゴミを処理していけば、確かに生きていくことはできる。しかし身動きを取ることも困難なこの部屋で生きることによってどれほど自らの可能性を狭めてきたことだろう。朝目を覚ましたあとにラジオ体操を激しく踊ることもできないなんて、一体これが人間的な生活と言えるのか。あるいはこの部屋こそ自らの人生の縮図とは言えないか。ゴミに囲まれて、ときどき捨てて、また散らかして。僕はそんなことのために生きているのではない。

 そんなわけで今度ばかりはこの部屋に勝利すべく真剣になっている。
 だから今日は何一つ掃除をしなかった。まずコンセプトを考え、完成形を思い描き、それから掃除をしようという魂胆である。
 コンセプトは決まっている。ずばり秘密基地である。具体的にどんなふうにするのかは、明日ぐらいに思いつけばいいな、と思っている。思うのは自由だ。自由って素晴らしいな。

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